20代のスリム美女!?ただのおばさんでした。

20代のスリム美女!?ただのおばさんでした。

コンビニで酒を買った帰り道のことだった。
前を歩いているのは、どう見てもナイスバディのスリムな女性。
背筋が伸びていて、服のラインもきれいに出ている。

正直に言うと、
「今日はこれを肴に一杯やるか」
そんなくだらないことを考えたくらいだ。

美しい。
若い。
たぶん20代。

そう、完全に思い込んでいた。


背中だけで決めつける癖

人は、後ろ姿だけで勝手な判断をする。
年齢も、雰囲気も、人生も。

自分も例外ではない。
むしろ、そういう決めつけが得意なほうだと思う。

その女性は、てくてくと一定のリズムで歩いていた。
ヒールの音も軽く、迷いがない。

「若いな」
それだけで、なぜか少し気分がよくなっていた。


振り返った瞬間

少し歩いたところで、その女性が振り返った。
何か買い忘れたのか。
誰かを探しているのか。

その瞬間、顔がはっきり見えた。

……違った。

どう見ても、20代ではない。
40代か、50代か。
はっきりした年齢は分からないが、少なくとも自分の想像とは別物だった。

一瞬、頭が止まった。


勝手に期待して、勝手に落胆する

別に、誰が悪いわけでもない。
相手は何もしていない。
ただ歩いていただけだ。

それなのに、
なぜかこちらだけがガッカリしている。

よく考えれば、
勝手に若いと思い込んだのは自分だ。

街を歩いていると、
服装だけ若い人はたくさんいる。
年齢と服装が一致しないことなど、珍しくもない。

それでも、
期待してしまった分だけ、落差が大きくなる。


腹が立った理由

腹が立ったのは、相手に対してではない。
自分に対してだ。

  • 背中だけで判断したこと

  • 勝手に妄想したこと

  • 期待が外れたと感じたこと

その全部が、情けなかった。

怒りの矛先を外に向けそうになったが、
結局、それは自分に戻ってくる。


どうしようもない自己嫌悪

その場を離れながら、
どうでもいい雑草が目に入った。

意味もなく視線を落とし、
結局、何もせずに通り過ぎた。

家に帰って鏡を見ると、
一番がっかりした顔をしていたのは自分だった。

若さも、期待も、
全部こちらの都合だ。


まとめ

20代のスリム美女だと思ったら、
ただの思い込みだった。

それだけの話だ。
だが、その短い出来事で、
自分の浅さだけがはっきりした。

街は何も変わらない。
変わるのは、こちらの受け取り方だけだ。

その日は、
酒を飲んでも、あまりうまく感じなかった。

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